9月(2)-単衣小紋■ □■白黒地小花柄小紋に単衣名古屋帯■□■9月も中旬になったら、帯や小物も透けない単にして、通を気取ります。 白黒染め分け地のモノトーン小花柄小紋に単衣名古屋帯を合わせました。帯は博多織で、締めるときや動いたときなど、「キュッ、キュッ」と絹鳴りがし、ゆるまず締めやすい、お気に入りです。伊達締めに博多織りが多く使われるのも納得。深いはちみつ地色に、赤や緑、青の糸がポイントに織り込まれ、色目的にも合わせやすいのですが、織り地もまっすぐではなく、ゆらいだような、波のようになっている個性派。「波筬」というのだそうです。着物の小花に帯の波で、波にたゆたう花、「野分後」をイメージしてみました。実は、縮緬ではまだ暑いかなと、綸子を合わせた帯揚げは水のブルー、帯留めは水神=龍と、ちょっと物語性を持たせてもいます。 お買い物やお食事会などのカジュアルな場面に向く、お洒落着の組み合わせです。 |